ほろ苦い春の味

 

菜の花をいただいたので、塩を入れたお湯で茹でた。湯に放った瞬間のみどりが濃くなる瞬間は絶対に目が離せない。菜の花は特に、つぼみの少し黄色な部分がはっきりと見えて、きれいだなあ、、、とまじまじ見つめてしまって、他のことに手をつけられませんでした。

 

今回は茹で方に変化球をつけてみた。1回目は少しやわらかめ、2回目は食感残すためさっと。やわらかめにゆでると、まったりとした舌触りとほろ苦さの余韻が残る。卵を茹でて、わさびを少し入れた、大人のたまごサラダにしようかなと思う。さっと茹でて食感を残したほうは、ザクっと切ってサバ缶と一味で和えて一品おかずに。日にちがたってまろやかになったおでんを引き締めてくれた。

 

ほろ苦さといっしょに、大分のおばあちゃんちに行ったとき、番匠川の河川敷でおじいちゃんとつくしを採りに行って、つくしのはかまをひとつひとつ取り除いておばあちゃんに佃煮を作ってもらった思い出が蘇ってきた。ほろ苦くてご飯がいくらでも進む味でした。たくさん作って冷凍して、送ってくれたりもした。吉野川の河川敷にも生えてるんかなあ。この春は、友だちとつくし採りに行って、佃煮をつくりたいな。冷凍して未来の自分に贈り物をしよう。

 

この春からは、季節をいっぱい料理しよう。冷凍して、とっておきにしようと思う。手始めに、なぜかぱんぱんな冷凍庫の整理からはじめよう。入院までにこつこつ食べます…!